腸捻転(ちょうねんてん)・腸閉塞(ちょうへいそく)・腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)とは…
すべて同じような病気です。
何らかの理由により腸がねじれたり、
折り重なったりして、
循環障害(血流が滞る)をおこしたものです。
腸がねじれるので、
激しい痛みがあるようですが、
問題は、
腸の血行障害がおこるので、
壊死が起こる可能性があり、
その範囲が広がると腸の手術が必要になるということです。
治療が遅れると、
まれにですが死亡するケースもあります。
早く発見できて、
治療を行うことができれば、
開腹手術をしなくても、
腸にガスなどを入れて、
腸のねじれを直すなどの治療で済むようです。
死亡するケースがあることと、
半日くらいの差で、
治療が大きく変わるようなので、
覚えておきたい病気の1つです。
発症が多い年齢は生後3か月から3歳くらいが中心だそうで、
女児よりも男児の方が多いようです。
症状
- 激しい腹痛
- 嘔吐(血が混じることも…)があることがある
- 便が出ていない(または血便が出た)
上記のような症状があると言われています。
激しい腹痛は、しばらくすると一時消え、またぶり返すことを繰り返すことがあるようです。
痛みと痛みの間は比較的機嫌がよく、
ケロリとしていることもあるようですが、
痛みが繰り返され、
時間が経つとともに元気がなくなり、
グッタリしてくるようです。
泣き声も、
初めのうちは激しく強いようですが、
しだいに弱々しくなるようです。
それまで機嫌がよかった乳幼児が、
突然、間欠的に激しく泣く時は、
これらの可能性があるそうなので、
小児科医あるいは外科医をすぐに受診したほうがいいと思います。
最後に…
早めに病院に行って、症状を伝え、
念のために
「万が一、腸捻転などだったら怖いと思い、受診しました。」と、
『腸捻転など』の言葉を医師に伝えた方がいいと思います。
まれにですが、専門がかなり違っていて、腸捻転などの疑いを持たない医師もいるようです。
以前、ニュースで、
病院の時間外に急患で受診したものの、
経過観察の時間が長かったようで、
残念なことになってしまったケースがあったのを覚えています。
「激しい腹痛」といっても、
言葉を話せない子どもを見ていて、
判るものか不安ですよね。
ニュースで見聞きした分では、
普通ではない痛がりようで、
嘔吐があり、
だんだん衰弱していったといっていました。
レントゲンかエコーを撮って、
腸の様子を確認すれば、
簡単にわかるようですので、
腸捻転・腸重積などの言葉を出して、
レントゲンかエコーで確認してもらえれば、
安心できると思います。
♥最後まで読んでくださり、ありがとうございました♥