ためしてガッテン【食物アレルギー|さわり過ぎ|最新子ども治療|意外】

 

bigfatcat /

 

2018年01月31日放送の『ためしてガッテン』は、

食べてないのに突然発症!?食物アレルギーの新常識」でした。

 

大人が突然発症!食べてなくても食物アレルギーに?

 

食べたことが原因ではないのに食物アレルギーになったケースがあるそうです。

 

そして、原因を排除することによって、

アレルギー症状が軽くなっていき、

陰性にまでなる人もいることがわかりました。

 

ケース

主婦の女性40歳から突然ニンジンアレルギーに。

体質のせいかと思っていた。

主婦の女性48歳から突然はちみつアレルギーに。

食べすぎかと思っていた。

料理人の男性19歳で仕事をしてから魚アレルギーに。

体調不良のせいかと思っていた。

 

この3人の方が突然アレルギーになった原因は、

「食べ過ぎ」ではなく、

「さわり過ぎ」でした。

 

「さわり過ぎ」によってもアレルギーがおこる

 

これまでアレルギーは、

「食べ過ぎ」によって起こると考えられてきました。

 

「食べ過ぎ」による食物アレルギーのメカニズム

 

体の免疫を司るT細胞が、

ある食べ物を食べた時に「敵だ!」と認識すると、

その食べ物を攻撃する細胞ができます。

そして再びその食べ物を食べた時、

体内でその細胞に出会うとアレルギー反応が起きます

 

 

ところが、

「食べ過ぎ」が原因ではなく、

「さわり過ぎ」によるアレルギーもあることを、

ロンドン大学 教授のギデオン・ラック博士が、

12000人以上の子どもを調査し、解明しました。

 

(ピーナツアレルギーに罹っているの子どもの91%が、

生後半年以内にピーナツオイル入りの保湿クリームを

使用していたことがわかったそうです。)

 

 

「さわり過ぎ」による食物アレルギーのメカニズム

 

肌の樹状細胞が活発な時に食べ物の成分をキャッチすると、

T細胞に報告するため、攻撃用の細胞ができます。

そしてその食べ物を食べた時、

体内で攻撃用の細胞に出会うとアレルギー反応が起きます

 

 

肌の樹状細胞が「活性化」していなければ、

食品に多くふれても問題はないそうです。

 

(たくさんふれていても、

アレルギーにならない人がいるのは、

そのため。)

 

どういう時に樹状細胞が活性化するの?

皮膚が、肌荒れや湿疹などで、

炎症を起こしている時です。

 

皮膚の下にある樹状細胞は、

皮膚が炎症を起こすと、

何が起こっているのかキャッチするため、

活性化します。

 

なので、

炎症のある肌でふれると危険大

(食べ物にふれる量が多く、頻度が多いほど危険)

とのことです。

 

実際、

主婦の女性アレルギーになる前から湿疹があった状態で、

料理でニンジンをさわっていた

主婦の女性長期間(3年ほど)、はちみつを

洗顔ソープやボディソープに混ぜて使用していた

料理人の男性肌荒れがあった状態で、

仕事で魚を料理していた

ということでした。

 

 

現在、肌に使う商品の多くはアレルギーが出ないように製造されているそうなので、

食品由来のスキンケア用品を使わないというより、

食べ物を使った自己流の美容法には注意した方がいいとのことでした。

 

 

食べ物にふれてかゆみが出始めたら、

初期症状かもしれないので、

アレルギーが専門の皮膚科を受診した方がいいそうです

 

肌荒れを治すことも重要とのことでした

(すべての原因が肌荒れではなく、改善しないことあります。)

 

 

また、

肌荒れを治療し、アレルギーの食物にふれないようにすることによって、症状が改善するケースもありました

 

●1の主婦の女性

アレルギー専門の皮膚科で、

湿疹の治療をすすめ、

その間ニンジンにふれないようにしていたら、

アレルギーの数値が低下。

もうちょっと頑張ると、

ニンジンをまた食べられるようになるそうです。

 

●パン屋をしていて、「小麦アレルギー」を発症した女性

医師からのアドバイスにより、

小麦粉にさわらない生活にした2年後、

血液検査でアレルギーが陰性に…。

大好きだったパンも食べられるようになっていました。

 

 

意外な原因で食物アレルギーに

 

IT-STUDIO / Pixabay

 

10年前、島根県で

「肉アレルギー」の患者が次々と見つかりました。

 

患者さんにある共通点があることを、

島根大学 皮膚科 千貫祐子 医師が突き止めました。

 

それは、ほとんどの人が犬などのペットを飼っているということでした。

「肉アレルギー」を引き起こしていた原因は、

「マダニ」だということが判明したそうです。

 

ペットに付いていたマダニが人に付着

マダニが人の血を吸う時に入るマダニの唾液と、

牛肉に含まれる成分が同じ

 

マダニに気をつける方法を徹底したところ、

1年半くらいで2名の患者さんの牛肉アレルギーが治ったそうです。

 

このように、

意外な原因で食物アレルギーになることがあるそうです。

 

他にもこのような事例があるそうですので、

注意したいですね。

 

なりやすい人意外な原因食物アレルギーの種類
ペットを飼っている人マダニ
医療従事者など手袋などに使われている

天然ゴム

(ラテックス)

ゴムの樹液の成分

バナナ・くり・アボカド
花粉症の人花粉

(シラカバ・

ハンノキ)

りんご・キウイフルーツ・ももなど
サーファーなどクラゲに

刺されること

納豆(ネバネバ成分)

 

 肉、納豆アレルギーは、

食べてから症状がでるまで時間がかかるため、

気付きにくいそうです。

 

 

子どもの食物アレルギー対策・最新情報

szymonpacek / Pixabay

 

子どものアレルギー対策についてですが、

ここ10年ほどで大きく変わっているそうです。

 

「食物アレルギー 診療ガイドライン 2016」の作成に携わった、

ガイドライン 2016 作成委員会 顧問 宇理須厚雄 医師によると、

 

「最近は、

安全量でもいいから食べていた方が

より早く耐性がつくかもしれないので、

“安全量の範囲で食べましょう”という指導が

普通になってきた」そうです。

 

とはいえ、

食物アレルギーの検査・治療中に一時、呼吸困難などの重い症状が出たケースがあることが、

日本小児アレルギー学会の報告でわかっているそうです。

 

そのため、“安全量の範囲で食べましょう”という指導も、

慎重かつ安全にすすめることが重要となります。

 

アレルギー物質の摂取は、自己判断では絶対に行わず、

必ず食物アレルギーを専門にしている医師がいる医療機関で行うことが大切とのことです。

 

 

一般的に、

子どもの食物アレルギーは

小学生になるまでには改善すると

言われているそうです。

 

そのため、

症状が良くなることを待って、

アレルギーのある食品を摂らないようにしてきたものの、

なかなか改善せず、

食事制限の負担も大きいため、

半年前から専門の医師の指導のもと、

新しい食事法を始めたお子さん(2人)が取材されていました。

 

まず行うのが、

 

経口負荷試験(保険適用)

 

医師の管理のもと、

問診や血液検査などにより、

アレルギーの程度を把握し、

実際にアレルギーである食品を少しずつ摂取。

 

どこまでなら症状が出ないか

安全量を見極めるテスト

それを定期的に繰り返し、

安全量が増えているかを調べる。

 

子どものアレルギーが専門の

全国の病院で受けられる。

 

 

取材された時は、

2人とも半年ぶりにこの検査(2回目)を受けるとのことでした。

 

用意されたのは、牛乳200ml

(この量で問題がなければ、ほとんどの乳製品が食べられるそうです。)

 

● タロウくん (8歳)

1回目 まずは牛乳50mlを摂取

  ↓

その後30分間、体に症状が出ないか様子を見る。

(結果は問題なし。)

  ↓

さらに量を増やします。

つづいて、お母さんが作った牛乳入り(50ml)のホットケーキ

  ↓

食べている最中に咳がでました。

アレルギー反応です。

すぐに症状を抑える薬を飲み、症状が落ち着くまで、病院で安静にします。

 

食べても安全な量

前回の40ml→今回50mlに増えていました。

ちょっとずつ良くなっているとのことでした。

 

 

● セイマくん (4歳)

1回目 まずは牛乳50mlを摂取

  ↓

30分後 2回目 さらに牛乳50mlを摂取

  ↓

3回目 さらに牛乳100mlを摂取

  ↓

この後2時間、体に症状が出ないかチェック

 

牛乳合計200mlで問題がなく、

前回より大幅に改善していたとのことでした。

 

しかし、検査はこれで終わりではなく、

医師から詳しい注意事項の説明がありました。

 

注意(症状が出やすい要因)

 

入浴や運動のあと

風邪やぜんそくによる体調不良など

 

最新の注意を払って、新しい食事法が行われているそうです。

 

 

ガイドライン 2016 作成委員会 顧問・

藤田保健衛生大学医学部 客員教授 宇理須厚雄 医師によると、

 

子どもの免疫機能は未発達のため、

安全に摂取することで耐性がつくと考えられているそうです。

 

ただ、

食物経口負荷試験中にも、

重篤なアレルギー症状が出た事例があるため、

(現在は全員が回復し、後遺症もないとのこと)

 

国立病院機構相模原病院 臨床研究センター副センター長 海老澤元宏医師は、

「経口負荷試験において重い症状が出てしまうというのは、

あってはいけないことだと思います。

根本的な原因を追究して、

そういうことが起きないようにしていくように心がけたいと思いました。」

「除去するほど治りにくくなっていくことも、

最近わかってきています。

重い症状が出ないように安全性の確保について

各施設の先生方に注意喚起したところです。」

 

 

一方、食物アレルギーに悩んでいる方やその家族を支援している、

NPO法人 アレルギーを考える母の会 園部まり子代表は、

「医療機関で一度でも怖い思いをすると、

次の受診や負荷テストが恐怖に感じてしまいます。

病院に行ったら安心・安全で希望を持てるような診療であってもらいたいと願っています。

患者さんの方も、

不安なことや疑問や質問があったら、

先生に納得のいく指導を受ける、

双方で納得して慎重に負荷テストを進めていく必要があるのではないかと思います。」

 

とのことでした。

 

 

『ためしてガッテン』は…

 

『ためしてガッテン』は、NHK総合テレビで放送されている生活情報番組です。

 

(今回の再放送は2018年02月03日土曜 午前0時10分から)

 

 

最後に…

 

 アレルギーの最新情報を知ることができて、おもしろかったです。

「自分はアレルギーがない」と思っていましたが、荒れた手で料理をしているので、気を付けた方がいいなぁと思いました。

念のため、同じ食品由来の製品を長期間使い続けないようしにて、時々変えながら使うようにしようかな…とも思いました。

 他にも、意外なアレルギーの原因や、最新の子どものアレルギー対策は、知らなかったことばかりだったので、勉強になりました。

サーフィンによく行く知り合いに、クラゲのことを伝えようかなと思いました。

 

♥最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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